株式会社ファンデリー(東証グロース・3137)は2025年8月15日、同年9月30日を基準日として普通株式1株を2株に分割すると発表しました。あわせて、定款の一部変更と株主優待制度の見直しも行われます。新制度は2026年3月31日基準日から適用されます。

株式分割の目的と概要
今回の分割は、投資単位の引き下げによる売買のしやすさ向上と、株主層の拡大を狙ったもの。同社は「より多くの投資家に株主になってもらい、自社製品・サービスの認知度向上と利用促進につなげる」としています。これは、2025年1月に掲げた**『ファン株主2万人構想』の一環です。
・基準日:2025年9月30日(火)
・効力発生日:2025年10月1日(水)
・分割比率:1株 → 2株
・発行済株式総数:647万株 → 1,294万株(資本金の変更なし)
また、分割に伴い、発行可能株式総数を2,530万株から5,000万株へと引き上げる定款変更も実施します。
株主優待制度の変更点
ファンデリーは、国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」で利用できるお食事クーポンを株主優待として提供しています。今回の株式分割に合わせて、保有株数の区分が再設計されました。
| 保有株式数(現行) | 優待内容 | 保有株式数(分割後) | 優待内容 |
| 100株以上 | 3,000円分 | 100株以上 | 3,000円分 |
| 500株以上 | 10,000円分 | 500株以上 | 7,000円分 |
| 1,000株以上 | 15,000円分 | 1,000株以上 | 10,000円分 |
| ― | ― | 2,000株以上 | 15,000円分 |
新制度では、分割後も最低単元(100株)での優待水準は維持。一方、分割後の株数に合わせて中間区分の金額は調整され、新たに500株以上で7,000円分の区分が追加されます。
投資家アンケートと狙い
同社が6月~7月に実施した株主アンケート(回答523名)では、
「株式購入のきっかけが株主優待だった」…42.8%
「魅力を感じる点として株主優待を挙げた」…55.6%
という結果が得られ、優待制度が株主獲得の重要な要素であることが浮き彫りになりました。
今回の株式分割と優待改定は、
・株主数の大幅増加
・自社サービスの利用促進
・長期保有株主の育成
といった複数の狙いを同時に実現する施策といえます。
今後の展望
「ファン株主2万人構想」では、株主を自社の応援団として位置づけ、商品・サービスのファン作りとブランド強化を同時に進める方針です。株式分割で投資のハードルを下げつつ、優待制度の魅力を維持・改善することで、新たな株主層の開拓に本腰を入れる構えです。