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アスクルと無印良品ECが同時障害 サイバー攻撃で出荷停止・キャンセル続出【株主への影響は?】

■ 大手企業を襲うサイバー攻撃の連鎖

2025年秋、日本の大手上場企業で サイバー攻撃やシステム障害が連続発生 しています。
9月末のアサヒグループホールディングス(2502)に始まり、10月中旬には通販大手アスクル(2678)、さらに無印良品を展開する良品計画(7453)も物流障害を発表。

いずれも ランサムウェア(身代金要求型ウイルス) が関係しており、
製造・出荷・通販サイトなど、収益に直結する業務が一時停止しています。

【アサヒグループ】国内システムにランサムウェア感染 生産・出荷に影響

アサヒグループは 9月29日に攻撃を受け、国内システムが停止。
当初は情報漏えいの確認はなかったものの、その後の調査で 漏えいの可能性があることを公表 しました。

国内グループの受注・出荷が一時停止

一部工場では製造が停止(10月以降順次再開)

サポートセンター業務も影響

現在、主要商品「スーパードライ」「アサヒ生ビール」などの出荷は再開していますが、
完全復旧の見通しは明らかにされていません。

株主として注視すべきは、業績への影響。
会社側は「2025年12月期の業績影響を精査中」としており、
場合によっては一時的な出荷減による売上・営業利益の下押し要因となる可能性があります。
www.asahigroup-holdings.com

【アスクル】ランサムウェア感染で受注・出荷停止 LOHACOにも影響

10月19日、通販大手アスクルが サイバー攻撃によるシステム障害 を公表。
法人向け通販「ASKUL」および個人向け「LOHACO」で 受注・出荷を全面停止 しました。

既に受け付けた注文もキャンセル扱いとなり、
取引先・ユーザー双方への影響が避けられません。

アスクルはオフィス用品・日用品を中心にBtoB売上が大半を占めるため、
システム停止が長引けば 四半期業績に直撃する可能性 があります。
また、個人向けLOHACOはヤフーとの協業ECであり、ブランド信頼の毀損にも注意が必要です。
lohaco.yahoo.co.jp

【無印良品(良品計画)】物流障害でECサイト停止 アスクルとの関係にも注目

同日夜には 無印良品ネットストアでも物流障害が発生。
サイト閲覧・購入・マイページ機能などを停止し、復旧のめどは立っていません。

無印良品は、アスクルの「三芳センター」(埼玉県)をEC出荷拠点として活用しており、
アスクルの障害と同日に発生したことから、物流システムの連動影響 が指摘されています。

EC売上が年々拡大する良品計画にとって、ネットストアの停止は 販路全体の一時的な打撃 となる可能性があります。
faq.muji.com

株主としての注目ポイント

① 業績への影響度

アサヒGHD(2502):一時的な出荷停止・生産減の影響を注視。飲料在庫の調整による回復も見込めるが、第4四半期の数字に注意。

アスクル(2678):BtoB依存度が高く、受注停止期間が長引けば営業利益に直撃。

良品計画(7453):物流障害が短期的にとどまるかがカギ。長期化すればEC売上減・ブランド毀損リスクも。

② 情報セキュリティ体制の信頼性

今回の一連の事例は、「セキュリティ対策の実効性」や「再発防止体制の開示」が企業評価の新たな焦点になる可能性があります。
ESG(ガバナンス)観点でも、サイバーリスク対応の透明性 が中長期投資家の判断材料になるでしょう。

③ サプライチェーンリスクの再評価

アスクルと無印のように物流を共有するケースでは、1社の障害が他社に波及 します。
今後は「デジタルリスク分散」が企業価値を守る重要な要素となりそうです。

まとめ:サイバーリスクは「経営リスク」

今回のアサヒ・アスクル・無印の一連の障害は、
単なる一時的トラブルではなく、株主が注視すべき経営リスクの一角。

サイバー攻撃は「信用」「物流」「収益」の三つを同時に脅かすため、
企業がどのように再発防止・リスク分散を図るかは今後のIR注目ポイントとなります。

復旧のスピードと情報開示の透明性が、投資家の信頼回復のカギ となりそうです。